サラマンカ地区(Barrio de Salamanca)は、独特な街並み、そして象徴的な通りに伝統的に住居を構えてきた人々により、マドリードで最も重要な地区の一つです。
地区が建設されたのは19世紀後半、イサベル2世(Isabel II)の統治下に都市の拡張が行われた時のことでした。地区の名称は、開発を推進したマラガ出身のホセ・デ・サラマンカ・イ・マヨル(José de Salamanca y Mayol)、サラマンカ侯爵(Marqués de Salamanca)にちなんで付けられたものです。侯爵はマドリードの貴族、ブルジョア階級の住まいとなる丁寧な造りの建物が並ぶ、新たな街並みを考案しました。19世紀風で、通りが垂直に交わる格子状の規則的な配置が特徴です。建物は建築としての質の高さと美しいファサードによって、特に注目に値するものです。
ショッピングのメインストリートであるオルテガ・イ・ガセット通り(Calle Ortega y Gasset)は、さすがにマドリードファッションのゴールデン・マイルと呼ばれるだけのことはあり、世界の主要ファッションショーで活躍するデザイナーたちの特別な作品が、この地の店舗に提供されます。しかし、メンズのオートクチュールで知られるセラーノ通り(Calle Serrano)、クラウディオ・コエジョ通り(Calle Claudio Coello)や花の市場など、人気イベントの舞台であるホルヘ・フアン小路(Callejón de Jorge Juan)など、他の通りも引けを取ってはいません。 この地域には、セラノ通り、オルテガ・イ・ガセット通りなどショッピングエリアの中枢のひとつであり、ショッピングセンターABC Serranoがあります。インタラクティブな食体験が楽しめる Sweet Space Museum や、娯楽スペース ABC Arcade が挙げられます。
コンデ・デ・ペニャルベル(Conde de Peñalver)8 番地の文化遺産に指定されている建物内にあるPrimark ブランドの新しい旗艦店があります。敷地面積は3,600㎡以上、5階建てとなっています。
午後から夕暮れにかけてはグラスビールやワインからスタートし、ジン、トニック、香辛料や素材等にこだわった流行りの飲み物ジントニックはもとより、手の込んだドリンクを楽しめます。その他、Bar Clandestino Cocktail & Music や Wonder Studio など、このエリアに店を持つマドリード屈指の著名バーテンダーが作るカクテルを楽しむこともできます。
多国籍料理と素晴らしいカクテル メニューに加え、ライブ演奏とショーが楽しめるGabana Club、あるいはレゲトン専門のコロンビアのナイトクラブ、Perro Negro への訪問は見逃せません。カステジャナ(Paseo de la Castellana)大通りには、本物の音楽ホールのエッセンスと新たなモダニストのエレガンスを融合させたクラブCastellana 8があります。ゴヤ(Goya)通りにはナイトライフクラブに関して全国およびマドリードを代表するVandido Clubがあります。