建築家ホセ・エスペリウス(José Espelius)のプロジェクトを基に工事が進められ、マヌエル・ムニョス・モナステリオ(Manuel Muñoz Monasterio)によって1931年に完成、同年公開。ホセ・エスペリウスは工事の完成を見ずに亡くなりました。ラス・ベンタス闘牛場は収容人数23,798人、直径60メートルのアリーナを有する世界最大級の闘牛場です。ラス・ベンタス闘牛場は収容人数23,798人、闘技場(アレナ)の直径60メートル。メキシコ、ベネズエラに次いで、収容人数世界第3位の闘牛場です。
新ムデハル様式の建物で、手描きのタイルが使われているラス・ベンタス闘牛場には、重要な闘牛博物館があり、同闘牛場の歴史を知ることができます。その他、メキシコの守護聖母であるグアダルーペの聖母(Virgen de Guadalupe)とマドリードの守護聖母であるパロマの聖母(Virgen de la Paloma)に捧げた礼拝堂もあります。闘牛場には医務室もあり、最新の医療設備と手術室2カ所が完備されています。ラス・ベンタスは世界で最も重要な闘牛場と言えましょう。闘牛士たちが勝利を収める場所、あるいは結果を出せずに後にする場所、それがこの闘牛場なのです。また、アントニオ・ビエンベニダ(Antonio Bienvenida)ホール、アントニェテ(Antoñete)ホール、コシオ(Cossío)ホールの3つの文化ホールもあり、コシオルームは2,000冊以上の蔵書を有します。これらのホールではシーズン中、展覧会や普及イベントが開催されています。
1994年には、歴史・芸術的建築物のカテゴリーで重要文化財に指定されました。
LAS VENTAS TOUR
象徴的なラス・ベンタス闘牛場に関して理解を深めるため、所要時間60~90分のガイド付きツアーに参加することが可能です。ツアーでは、無蓋席、牛小屋、闘牛士の入場口、礼拝堂の見学に加え、闘技場へ入ることもできます。専門ガイドが、この威厳ある闘牛場の歴史に名を残した名手たちに関する逸話、興味深い事実、物語を紹介してくれます。
ツアーには没入型オーディオビジュアル上映も含まれ、闘牛の興奮を内部から感じる感覚的な体験が楽しめます。
その他、オーディオガイド付き見学は10か国語(スペイン語、英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ドイツ語、中国語、日本語、韓国語、ロシア語)で利用できます。
また、よりカスタマイズされた体験をご希望の方と団体向けに、特別にデザインされたガイド付きプライベート見学(スペイン語、フランス語、英語)でも、闘牛場について知ることができます。
見学には、牛なしで行われる闘牛の練習の実演も追加可能です。
詳細はLas Ventas Tourをご覧ください。
ラス・ベンタス バーチャルツアー
2021年1月より、デバイスを問わずマドリードを代表する観光モニュメントを無料で見学できるインタラクティブなカルチャースペースを設けています。
このリンクから、プエルタ・グランデ、闘牛、テンディード(席)、礼拝堂、闘牛士のパティオ、入退場用扉、闘牛場砂場、医務室、博物館などに関する展示を含む17のポイントを訪れるバーチャルツアーを体験できます。
ラス・ベンタスツアーは、インタラクティブなバーチャルツアーにマターポートテクノロジーを使用して撮影されました。これは、ロンドンのナショナルギャラリーやニューヨークのオープンギャラリーなどの他の文化空間ですでに使用されている最先端のテクノロジーです。